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僕には翼がない(詩)

僕には翼がない
あるのは朽ち果てた流木のようなこの体だけ

学校という閉じられた空間
日常を非日常に変える儀式

祝祭の日 僕の裸体は皆を楽しませるためのただの道具
一番秘密にしておきたい場所を皆の眼前に晒される暴力

歓声の中 露わにされた包まれた部位に悲鳴の雨が降る
桃色への嘲笑 視線に刺され膨らみを帯びる

乱暴にいじられ流れる粘液は涙の様
最後の時に向かって少しずつ輝きを増す

成長の証の黒色は取り除かれる運命
夏のプールサイドで無毛を嗤われるための準備

この刻を逃さぬよう 克明になされる記録
皆の笑顔を作るため 共有されてゆく

男子も女子も皆楽しげだ 喜んでくれてありがとう
「今から精液を発射します!」

僕には翼がない
もし翼があったら必ずどこかへ飛んでいく

いぢめの記憶―女子学級委員長の手記3―

 「今日はコンドームをはめてみます!」
コンドーム・・・名前は聞いたことがあるけど、見たのは初めてだった。Y君が小さなパッケージから中身を取り出していちかわ君のあそこにかぶせようとしてた。あれをじかに触るなんて汚くないのかなって思ったけど、Y君は興奮状態になってて、どうでもいいみたいだった。気がついたらいちかわ君のあそこが薄ピンク色になっていて、先に小さな風船みたいのがついてた。

 「しゃせい!しゃせい!」
男子たちが手を叩きながら「しゃせい」コールを始めた。しゃせい=射精=「性的興奮が最高に達したとき男性性器から精液が射出されること。」辞書にはそう書いてあるけど、実際はそれがどんなものなのか、よくわからない。
「お願い、教室ではやめてーーー!」いちかわ君が力なくY君に頼みこんでた。教室ではやめてってことは、普段トイレとか更衣室では射精させられてるのかなって思った。Y君はにやにやしながら「いいから早く出せよ!」って大きな声を出した。O君はいちかわ君の後ろで両手をつかんだまま足でぐっといちかわ君の腰を突き出せて、N君は指で上半身を触ってた。Y君はコンドームをつけてるからなのか、じかにあそこを握ってごしごしこすってた。

 「うわぁぁぁ!」いちかわ君は苦しいのか痛いのか、よくわからないけど上半身まで赤くなってきて、顔を歪めて下を向いていた。Y君がまた「おらおら!」とか言いながら強くあそこをこすり続けてる。棒が取れちゃうんじゃないかってくらいY君のこすり方がどんどん激しくなってくる。「ああぁぁ・・・」いちかわ君が思わず声をあげた。後ろ席の男子が「そろそろ出るぞ。」って呟いたのが聞こえた。いちかわ君の苦しそうな表情が消え、何かをあきらめたような、晴れやかな顔をして上を見上げたと思ったら、あれの先についてた小さな袋がどんどん白くなって膨らんできた。これがしゃせい?

 「出したぞーー!ついにいちかわ君が教室で精子を発射しました!」
相変わらず大声でY君が叫んでた。いちかわ君がぶるっと体を震わせると小さな袋がまた膨らんだ。多分、あれがせーしなんだろうなって思った。いちかわ君は相変わらず上を見上げていた。涙がすっーとほっぺを流れていった。女子の前でせーしまで出しちゃったいちかわ君、これからどうなるのだろう?明日ちゃんと学校来るかな。心配になってきた。

 「最後に記念撮影ターーーイム!!」
Y君が黒板によれよれになったコンドームを張り付けた。コンドームってあんなに長いものだったんだ。先っちょの白い部分に「←せーし、におい注意!」って書かれてた。他にもY君たちが黒板にいろいろ落書きして何枚も写真を撮ってた。ようやく解放されて、うつむきながら服を着るいちかわ君は何だかひと回り縮んだように見えた。 
 その日は初めてみる男子のしゃせいで興奮がおさまらなかった。男子のあそこってあんなに大きくなるんだ。セックスってあんなものが体に入ってきてしゃせいするんだ・・・。痛そうだなって思った。

 家に帰ってからラインで写真が流れてきた。1枚目は「祝!市川君教室初射精!」ってデカデカと黒板に書かれていて、張り付けられたコンドームの横でひきつった笑顔を作りながら真っ裸でピースするいちかわ君の写真だった。2枚目は「←せーし、におい注意!」の文字と使用済みのコンドームのアップ。3枚目はぼっき状態よりは少し下向きになっているあそこのドアップの写真で、きとうは濡れてテカってた。こんな写真みんなに流されて、いちかわ君、大丈夫かな?

いぢめの記憶―女子学級委員長の手記2―

 最近教室でY君たちといちかわ君が全然絡んでないので、いちかわ君へのいじめは落ち着いてきたのかな、と思ったけど全然そんなことなくて、知らないところでもっとひどいことをしてるらしい。友だちがこっそり教えてくれた。放課後とか昼休みに立ち入り禁止の場所に入り込んで、いろいろやらせてるらしい。昼休みにやらせた日はだいたい午後の授業中にたましいが抜けたみたいにぼーっとしてるので、すぐにわかるみたい。どんなことをしてるのかなって気になってたけど、まさか教室でY君たちがあそこまでやるとは思わなかった。

 「女子のみなさーーーん!性教育の時間ですよーーー!」
 前から自習の時間を待ち構えていたみたいで、突然Y君が叫んだ。あっ始まった、と思った時にはもうO君へN君がいちかわ君をガードしていて、完全に計画的犯行だなって思った。「教室ではやめて!」っていちかわ君は何度もお願いしてたけど、案の定スルーされてどんどん服を脱がされていった。Yシャツを脱がされ、Tシャツを脱がされて、いちかわ君の肌が見えた。O君に手を引っ張られた時にうっすらとわき毛が見えて、いちかわ君ってもう大人なんだなって思った。乳首はピンク色しててかわいかった。

 いつも通り、学級委員長として早く止めさせなきゃって思うけど、頭の中で思うばっかりで体がピンと固くなって動けなくなった。しかもいちかわ君のあそこを見れるのを期待してる自分もいて、自分が情けなくなる。奪い取るようにズボンを下され、破れるんじゃないかってくらいにパンツをぐいっと引っ張られて、隙間からポロンといちかわ君のあれが飛び出した。前にも見たずんぐりしたほーけーで、あそこの毛は寝ぐせがついたみたいになってた。完全にパンツを脱がされるとY君が楽しそうに宣言した。

 「女子のみなさーーーん!今日はいちかわ君が体を張ってオトコのカラダの仕組みを教えてくれるそうです!目をそらさないで、ちゃんと見てねーー!」
男子が手を叩いたりして大爆笑し、女子はどぎまぎしてる子が多かった。教壇の上まで引っ張られてきたいちかわ君はクラス全員に真っ裸を晒していてみじめだった。前にもぼっきさせられたりしてたけど、クラス全員の前で真っ裸でやらされるのは相当きついと思う。これから何をされるのか、いちかわ君はあきらか不安な顔をしてた。
「まず、ちんこの皮をむいてみまーーす!」
Y君が叫ぶと、N君が教室の後ろにある雑巾を持ってきていちかわ君のあそこを包むように握って、ぐいっと引っ張った。「ひぃーーー!」っていちかわ君が変な声を出して、腰を振って逃れようとしてたけど、O君に後ろから完全にガードされて、腰を突き出したかっこうになった。ピンク色のあそこの先が完全にむき出しになって、先におしっこの穴みたいな割れ目が見えて、何か変な生き物を見てるみたいで気持ち悪かった。男子がさかんに「きとう、きとう」と言っていたので、あの部分をきとう?っていうのかなと思った。

  「次にぼっきさせてみまーーーす!」
男子の笑い声で教室がうるさくなって、腰を突き出したまま固定されたいちかわ君の顔が真っ赤になった。
「女子、ちゃんと見ろよ!これがぼっきだぞ!」
いちかわ君と同じくらい女子みんな真っ赤な顔をしてた。中には顔を伏せたりしてる子もいたけど、ほとんど見てたと思う。N君が雑巾を持ったまま、いちかわ君のあそこをこすり始めた。Y君も「おらおら!」とか言いながら乳首を触ったりしてた。しばらくすると前にも教室で見たのと同じように、あれが長くなって太い棒になった。多分、いつもいちかわ君はこんなことをさせられてるんだろうなって思った。がんばれ、いちかわ君。この前は気づかなかったけど、男の人のあれはぼっきするとぴくん、ぴくんと動いていることに気づいた。形は変わっても相変わらず気持ち悪い。(手記3に続く)

いぢめの記憶―女子学級委員長の手記1―

 最近、いちかわ君へのいじめがひどい。今日も教室でパンツまで脱がされていた。いつの頃からこんなことになってしまったのだろう・・・。

確か初めの頃はいちかわ君とY君たちのグループは仲良くじゃれあっているという感じだった。ああ、仲いいなぁって思ってた。でもだんだんと強めに叩かれたり、ワイシャツを脱がされたり、不穏な空気が漂ってくるようになった。

初めていちかわ君のあそこを見たときは衝撃だった。お昼休みの教室でY君に両手を後ろから押さえられて、O君やN君がベルトをはずしたりシャツをまくり上げたりして、どんどん服を脱がせていって、最後は思いっきりパンツを下した。男の人のあそこで今まで見たことのあるのはお父さんといとこの子のだけだったので、いちかわ君のあれを見たときはびっくりした。

いちかわ君のはずんぐりしてて、毛がちゃんと生えてた。多分、ほうけい?というやつで皮が被ってて、Y君たちがさかんに「ほーけー!ほーけー!」って爆笑してた。いちかわ君は顔を真っ赤にして「やーめろーー!」と叫んでたけど、Y君たちは一切聞く耳ももたずに大爆笑してた。最後には写真まで撮られてて、解放されたいちかわ君はぐったりしてた。

その日はいちかわ君の話しで持ち切りだった。女子でも初めて見る子も結構多くて、みんな興奮してた。本当は学級委員長として止めに入った方が良かったのかもしれない。せめて「やめなよ!」くらい言わなきゃならないのに。いちかわ君、ごめん。

でも、そのあといちかわ君がみんなの前でぼっき?させられてるのを見ちゃったから、今さらかもしれない。放課後、教室のうしろですっぽんぽんにさせられたいちかわ君は自分であそこをいじらされてた。相変わらずY君たちがぎゃあぎゃあはやし立てて、「早く立たせろよ!立たなかったら授業中にやらせるぞ!」って脅されてた。前に見たときにはずんぐりしてたいちかわ君のあれはだんだん長くなって、棒みたいになってた。初めてぼっきした男の人のあそこを見た。よくわからないけど胸がどきどきして、止めに入るどころじゃなかった。ぼっきしたあれはずいぶん大きくなってて、あんなのが体の中に入ってくるのかと思うとこわかった。あと、ぼっきしたらあそこの先の皮が少しむけて、ピンク色の中身が見えてた。Y君たちが「皮むけ!」って言ってたけどいちかわ君は痛そうだった。見てた女子は「きもい」とか「くさい」とか結構言っててかわいそうだった。

いちかわ君は最後にぼっきさせたまま両手でピースして写真を撮られてた。その日にうちにラインで流れてきててヒサンだった。
それからもいちかわ君はいろいろさせらせれてたけど・・・それはまた今度。

特別役務従事者の憂鬱

【恥と屈辱の交差点(http://hajiandchijoku.x.fc2.com/top.html)様に敬意を込めて】


 ある朝、颯爽と走る男の姿があった。男は一糸纏わぬ姿で、街を走り抜ける。その表情は深く羞恥に歪んでいるが、対照的に行き交う人々は特に大きな驚きも見せずに、いつも通り通勤している。そう、彼が全裸で走る奇行はこの国の日常なのだ。

 特別役務従事者選抜制度、通称女芸人選抜制度は数年前に政府の目玉政策として開始されたものだ。全国から1名若い女性を選抜し、1年間特役従事者として労役を負い、また広く国民に娯楽を提供する制度だ。特にテレビのバラエティ番組などにも強制的に出演させられ多くの破廉恥な芸を披露することから女芸人選抜制度などとも呼ばれている。
 この制度は刺激を求める庶民にすぐに浸透し、数年でなくてはならないものとなった。毎年、新たな特役従事者を決定する時期にはテレビで連日特番が組まれるなど、大きな盛り上がりを見せるようになっていた。しかし、一方で予期せぬ問題も発生した。
 制度が開始された7年目、特役従事者が失踪したのだ。失踪したのは本名橳島紗英、特役従事者としての名前は珍保子(チンポコ)という名の女子大生だった。彼女は連日の羞恥芸に耐えられずにいたが、自らの所属する大学の入学式において全裸芸を披露すると、そのまま監視役の目を盗み失踪した。警察の必死の捜索も実を結ばず、その生死さえも疑われる状況であった。ちなみに彼女の最後の芸は、入学式の壇上において全裸になり、学長の挨拶の最中に性器を使って腹話術を行うというもので、二十歳の女子大生にとってその恥ずかしさは想像を絶するものがあったであろう。もちろん、その映像は8Kの高精細な映像で記録され全国に流されるのだ。
 なくてはならない存在になった特役従事者が消えた今、どのような対策を取るのか政府はもちろん国民を巻き込んだ大きな議論に発展した。特役従事者の代理として橳島紗英の姉妹を推す声が有力だったが、橳島紗英に姉妹はいなかった。しかし橳島の父親が再婚前に一人息子がいることが判明し、彼の素性が調べられた。そして今年度については残り数ヶ月ということもあり、イレギュラーではあるが男性の特役従事者を実験的に採用することが決定した。彼の名前は橳島良平。都内のお坊ちゃま大学に通う爽やかな好青年だった。
 
 ある日、良平が大学に行くと学務課から呼び出される。そこで手渡されたのは「特別役務従事者選抜通知書」だった。書類を持つ手が震える。まさか男の自分が特役従事者に選ばれるとは想像もしないことだった。その日を境に良平の生活は一変した。
大学は強制的に休学措置が取られ、代わりに良平に与えられた仕事は主に2つ。全国を行脚し中高生に生きたモデルとして性教育を行うこと、そしてリサイクル活動の推進である。もともと特別役務従事者選抜制度は女性が実行することを前提に設計された制度である。このため男の良平の場合はより羞恥の度合いを高く設定しなければ国民の娯楽として機能しないと判断された。ある意味で女芸人以上に過酷な状況に、良平は日々追い詰められていったのだ。
 まず特役従事者として橳島良平という名前は使用禁止となった。テレビのバラエティ番組での集計の結果、毛告(ケツゲ)という名前が決定した。そして橳島の父親が買い与えた都内のマンションは使用禁止となり、代わりに築30年を超える6畳1間のアパートが提供された。もちろんこの部屋には複数台の監視カメラが設置され、トイレに至るまでライブ放送されるのだ。

 良平、いや毛告の1日を見てみよう。まずは6時に起床。許可された衣服は基本的に薄い布地でできた六尺ふんどしのみである。このふんどし3着を連日着まわしていくことが義務付けられた。そして、朝のランニングである。朝のランニングは怪我防止のためのランニングシューズ以外、一切の衣服の着用が禁じらている。小さな布地の六尺ふんどしでさえ着用することは許されず、通勤・通学の多くの人々でごった返す時間に、毛告はボロアパートから全裸で飛び出す。もちろん、性器を手で隠すことなどできない。そればかりか毛告の下腹部には陰毛が見当たらない。数日前のバラエティ番組の罰ゲームで陰毛の永久脱毛が決定したのだ。陰毛を剃ってはレーザー照射する生活が始まったところなのだ。駅前の大通りを走り抜け、ロータリーに到着すると全裸でラジオ体操を始める。多くの人の無関心な呆れ顔をよそに、ラジオ体操第2まで全力でやりきらなければならない。性器を揺らしながら体操を終わらせると、その足で駅前のファーストフード店に直行する。動画サイトで進められている企画「毛告ブタ化計画」に則り、大き目のバーガーとポテトのLを3個購入しテイクアウトする。走る気力もなく全裸のままとぼとぼと家に着くと、むせながらバーガーに貪りつく。1日の摂取カロリーは成人男性の3倍と決められており、爽やかなイケメンからメタボ腹のお笑い芸人になる過程もエンターテインメントとして楽しめるよう綿密に企画されているのだ。大量の食事の後は排泄の時間だ。これも全てライブ放送される。

 身なりを整えると今日の仕事に出発する。ふんどし一丁で電車に乗り、郊外の中高一貫校に向かう。ここでは体育館に集められた全校生徒の前で全裸になり、自らの性器を使って性教育を行うのだ。
「男の子はもう精通したかな?女の子はちんちんが勃起するとこ、よーく見てね!でもちん毛がなくてごめんなちゃい!」
騒然となった会場で1人全裸になり、体育館のステージで性器を擦り上げる。1週間禁欲させられていたためすぐに勃起し、最終的には体を震わせながら大量の精子を放出したのだった。蜂の巣を突いたようになった体育館を後にし、教員らの冷たい視線から逃れるように家路に着く。
 もちろん昼食、夕食も高カロリーな食事が続く。確実に体重も増えてきている。しかしぽちゃりと膨らんでいく腹にがっかりしている間はない。次の仕事が待っている。動画サイトの更新は原則毎日と決められている。今日のテーマは「ホームレスのチンポを咥えるまで帰れまテン」だ。路上生活者の多い地域の公園で住人に声をかけ、「チンポをしゃぶらせてください!」とお願いし成功するまで帰れないというドキュメンタリーだ。数日水浴びもしていない住人の香り立つチンポをぱくりと咥え、あまりの匂いにえずきながら涙を流す迫真のシーンが見どころだ。

 ハードな仕事を終え、ボロアパートに戻る。湯船・シャワーの使用は禁じられており、手桶で水浴びをするのが数少ない唯一の娯楽だ。薄い布団に横になり、スマホを開くと続々と今後の企画や指令が届いていた。
 「進めようリサイクル!うんこを食べてフードロスを減らそう」
 「女子校での性教育~男性器を見たことのない女子中高生のみんな、男子の勃起から射精までを生で見てみよう~」
 「永久脱毛の次はピアスか、タトゥーか?緊急国民投票!」
 「生中継!全裸100㎞マラソン」
 「ハッテンバに全裸で放置されたら?祝!アナル処女卒業」

 一筋の涙が頬を伝う。絶望的な気分に支配され、なかなか眠気がやって来ない。明日は「今週のアナル」の更新日だ。早く寝なければならない。絶望の日々は続く。

いぢめの記憶 -08-

 「まあそういう訳だ。」
 リーダーが話しを続ける。
 「でも、ちんかわはケツ穴だけは必死に死守したらしいぞ。」
 ははははは、グループから笑いが起こる。
 「だからおまえがちんかわの処女をもらってやれよ。友達なんだろ?」
 何を言っているのか、よくわからない。処女?友達?
 「ほら、おまえも脱げ!」
 突然悪童グループが僕に襲いかかってきた。乱暴に手足を鷲掴みにされ、身体を振り回されながら必死に頭の中を整理する。しゅうじはおやじに体を売らされている。それで得たお金の半分以上は紹介料として悪童達にむしり取られている。体を売ってはいるものの、アナルセックスはしていない。そして今から僕とアナルセックスをさせられようとしている・・・。
 「お願い!やめてーーーー!」
 ようやくことの重大さに気づき、必死で抵抗した。しかし多勢に無勢で、一枚づつ僕の鎧が剥がされていく。ついに最後の一枚が強引にずり下された。
  「こいつ、けっこーチンコデカいな!」
  「ちんかわのケツ、ぶっ壊れんじゃないの?」
  「それはそれでおもろいな。」
  「よし、さっそく勃たせようぜ!」
  「ほら、ちんかわ友達が待ってるぞ!」


 空き教室とはいえ、普段学校で裸になることなどない。全裸にされた僕は他人に見せるはずのない性器を、完全に剥き出しのまま悪童達に晒している。性毛の奥からにょっきりと顔を出したそれは、うなだれるように頭をもたげている。緊張で汗をかいていたせいか、少し蒸れた匂いがする。
  「ほら、行くぞ!」
 悪童達に両手を掴まれ、床に転がされているしゅうじの元へと引きずられていく。しゅうじの横顔が目に入る。全てを諦めた顔をしていた。髪を掴まれ正座させられるしゅうじ。そこに僕の蒸れたものが近づいていく。しゅうじはどこか遠くを見ているようだった。そして意を決したようにぱっくりと僕のものを咥えこんだ。ぎゃーーははは!と悪童達が気が狂ったように雄叫びを上げる。
  「ちんかわまじでしゃぶってるぞおおー!!」
  「良かったな、ホモだちができて。」
  「これから毎日フェラさせてやるよ。」


 しゅうじは舌を使い、一心不乱に僕のものを舐めている。僕は経験したことのない感覚に捕らわれていた。チンコが温かい肉の海でゆらゆら泳いでいるような、初めての感覚だ。
  「しゅうじ、やめてくれ!」
 これ以上しゅうじに惨めな思いをさせたくない。必死で叫ぶが、徐々に下半身のぬるぬるした感覚が快楽に変わってきた。気持ちとは裏腹にどくんどくんと血液が性器に流入してくる。思春期の多感な身体は未経験の快楽からは逃れることはできなかった。少しずつ少しずつ、性器は固さを帯びていった。
  「よし、だんだん勃ってきてるぞ!」
 悪童達が悪乗りして僕の体をいじり始めた。乳首や脇、背中など指でこすられ、快感が倍増する。目に写る世界が歪み、今まで知っていた世界とは別のものが隆起してくる。ただ快楽だけが頭の中を支配し、何も考えられなくなってくる。
 しゅうじは涙を流していた。涙を流しながら必死に僕のチンコにむしゃぶりついていた。その顔は美しかった。胸が熱くなる。もしかしたら、僕はずっとこうなることを望んでいたのかもしれない。

  「おまえ、ホモだよな?」
 リーダーが僕に問いかける。
  「初めて見た時からずっと気づいてた。おまえがちんかわを見る時、いつもねっとりした目で見てたからな。特にずっとチンコばっかり見てるから、ばればれだったぞ。」
  「ううっ!」
 勃起が最高潮を迎える。新しく隆起した快楽の世界。その頂に立つ勃起した性器がしゅうじを串刺しにしていた。
 
  「よし、準備完了だな。」
 リーダーがしゅうじと僕を切り離す。両手両足を縛り付けていたトラロープは解かれ、しゅうじは自由の身になった。しかしすでに抵抗する気力はないのか、茫然としている。突然、僕はチンコにひんやりしたものを感じる。
  「ほれ、ローション垂らしてやるよ。」
 準備は整った。四つん這いにさせられたしゅうじの穴に僕のものが接触させられる。何故か僕の勃起は納まること気配がなく、絶頂の硬さを維持していた。
  「早く入れろよ!」
 ぬぷぬぷと音を立てて少しづつ僕のチンコがしゅうじの穴に吸い込まれていく。
  「いたい!いたい!」
  気が狂ったように逃れようとするしゅうじ。しかし、リーダーが僕のけつをぐっと足裏で押し込む。
  「ぎゃーーーーーーーー!」
  しゅうじの悲鳴が誰もいない校舎に響き渡った。

いぢめの記憶 -07-

 誰もいないはずの校舎。誰もいないはずの廊下。僕は一人で足を踏み入れている。先生に見つかったらこっぴどく叱られるだろう。でも胸がどきどきしているのはそんなことのためではない。悪童グループから呼び出された僕に、そしてしゅうじに何が起ころうとしているのか、想像もつかないからだ。
 工事しているせいなのか、掃除をしていないせいなのか、校舎全体が少し埃っぽい気がした。そろりそろりと階段を登る。目指すのは3階の視聴覚室だ。廊下のはるか先にそこはあった。視聴覚室はのドアはカーテンで覆われているのか、中を窺い知ることはできなかった。何故か律儀にとんとんとドアをノックしてしまう。
 くくく、と笑い声が聞こえた気がした。少しづつドアを開けてみる。部屋の真ん中に裸の少年が見える。しゅうじだ!

 「ちんかわ体操―――、はじめっ!」
 やけになったような絶叫が聞こえてきた。しゅうじは両手でガッツポーズを作りながら腰を振りながら回転し始めた。チンコが高速で上下に揺れる。早すぎて良く見えないが、亀頭部分が竿の部分と同じ色に見えるので、今日は皮を剥かされていないようだ。
 「イチ、ニ、サン、シ!ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
 大きな声で数字を刻みながら、今後は両手で尻たぶを掴み、アナルを開いたり閉じたりしている。思春期の少年にとっては悪夢のような光景だ。
 「イチ、ニ、サン、シ!ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
今度は膝を曲げたがに股の姿勢で、チンコの先を両手で握って長く皮を引き伸ばし、右へ左へグラインドさせている。
 「イチ、ニ、サン、シ!うう、ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
今後は床に寝そべって片手で乳首をいじりながら、チンポをしごいている。こんなものは体操でも何でもない。ただしゅうじにひたすら恥をかかせたいだけなのだ。しゅうじの顔はすでに真っ赤で、精神的に限界を迎えているように見えた。

 「しゅうじ!」
思わず僕は駆け出してしまった。そして全裸のしゅうじを抱きしめた。

 「友情、美しいねーーー!」
 ふと脇から学童グループが現れた。全員で6人。そのうちリーダー格と思われる奴がにやにやしながら僕に話しかけてくる。
 「おな小だけあってちんかわと仲がいいんだな。もっと仲良くなってみるか?」
 呼応してくすくすと悪童達が笑い出す。
 「おまえにはちんかわの正体を教えてやるよ。」

 「やめてーーー!それだけはやめてくれーーーーー!!」
 急にしゅうじが暴れ出した。しゅうじの顔は本当に必死で、僕にだけはその「正体」とやらを知られたくないようだった。
 「ちんかわは黙ってろ!」
 悪童グループに敵うわけもなく、しゅうじはすぐに取り押さえられた。そしてどこから持ち出してきたのか、工事用のトラロープで両手と両足を縛られてしまった。

 「これ、見てみな!」
 唖然と佇む僕に、リーダー格がスマホの画面を見せる。そこには衝撃の写真が収められていた。スマホ画面に写るメタボ腹の裸のおやじ。その横に寄り添うのは同じく裸のしゅうじだった。リーダーがスマホの画面をスライドさせる。次の写真は全裸で絡み合うおやじとしゅうじの写真だった。身体がぶるぶると震えだす。
 「くっ!」
 両手両足を縛られて競りの鮪のように床に転がされていたしゅうじが、顔を背ける。そして、悔しそうに涙を流し始めた。

 「こいつはこういう奴なんだよ。ひいたか?」
 「まあ、もっとも俺らも紹介料はもらってるけどな。」
 「紹介料の方が高いっておかしくね?」
 「ははは、でもおやじ探すのも楽じゃなくね?」
 「まあちんかわの場合は趣味でやってるんだもんな?」


 しゅうじはずっと床に顔を突っ伏していた。僕は状況が良く飲み込めず、震え続けることしかできなかった。

いぢめの記憶 -06-

 しばらく、しゅうじは学校に現れなかった。着替え中の女子もいる中、全裸になって女子更衣室に侵入したのだ。必死にチンコをしごいて勃起させようとしているところを先生達に確保されたらしい。何でそんなことをしたのかと説教部屋で散々尋問された後、1週間ほど学校に来なかった。先生達はいじめも疑ったようだが、しゅうじは最後までいじめを否定し、むらむらしてやってしまったと押し通したらしい。いつも通りどこから情報を仕入れたのか、てっちゃんが教えてくれた。

 しゅうじとは同じクラスではないが、しゅうじが久々に学校に来たと聞いて、何となく気になって様子を見に行ってみた。しゅうじは特段変わった様子はなく、いつもの座席に座っていた。ただ少しやせて色が白くなったような気がした。思ったより元気そうで安心した。

 それからひと月以上、何事もない平穏な日々を過ごしていた。ただ、事件はいつも唐突に起こる。特に理由があったわけではないのだが、その時は何となくいつもと違うトイレに行きたくなった。単に気分を変えたかっただけなのかもしれない。自分のチンコをつまみ出し用を足していると、何としゅうじをいじめていたあの悪童グループがトイレに入ってきたのだ。一瞬、どきっとしておしっこが止まりそうになった。僕は無視するのもまずいと思っておしっこしながら軽く会釈をした。奴らは僕のことには構わず、仲間同士で会話を続けていた。
 「いやー、久々のちんかわは最高だったな。」
 「女子更衣室のマッパ事件以来おとなしくしてたからな。」
 「両手両足縛ってTENGAで強制オナニーとか、まじ鬼畜だよオマエ。」
 「ケツの穴にマッキー突っ込んだのはオマエだろ!」
 「早くムービー送れよ。」
 「どうすっか?女子全員に送りつけるか?」
 「今度、校庭でうんこさせようぜ!」


 否応なく、彼らの会話が耳に入ってくる。信じられない会話だ。誰かを全裸の状態で縛り付けてお尻の穴にマジックペンを刺した上、アダルトグッズで無理やりオナニーをさせていたようなのだ。それを動画に撮って拡散させ、今度は校庭で人間として一番見られたくないことをさせようとしている。そしてターゲットになっているのは「ちんかわ」という人間だ。僕の脳裏によぎったのはしゅうじの名字「いちかわ」だった。しゅうじはちんかわと呼ばれているのではないか・・・嫌な予感がした。
 僕はおしっこをしたまま固まっていた。このままではしゅうじがどうにかなってしまうのではないか。僕にできることはないのか。身体は固まっているのに、頭の中だけはぐるぐると回転して、何かをひねり出そうとしている。
 そんな僕の様子に気付いたのか、グループの一人が声をかけてきた。

 「なあ、おまえちんかわとおな小だろ?」
 僕は「あっ・・・」と言ったまま固まっていた。
 「ちんかわだよ、ちんかわ。ちんかわしゅうじ。」
 掠れた声で「はい・・・」と返事するのが精一杯だった。
 「おな小のダチの前でやらせるのもいいなあ。」
 「ちんかわ体操いくか?」
 「いやいや、もっとエグいのにしようぜ!」
 「ちん毛燃やすとか?」
 「いやいや、もっと最高にえげつないのやらせたいな。」


 再び背筋も凍る会話が再開した。彼らは去り際に、放課後僕にある場所に来るよう伝えた。耐震工事のため立入禁止になっている校舎の3階視聴覚室。施錠されているが、裏口から入れるらしい。
 僕は用を足す姿のまま固まっていた。もうとっくに放尿は終わっていたが、その場から動くことがきでなくなっていた。チャイムが鳴り、授業が始まっても僕はその場にずっと立ち尽くしていた。

いぢめの記憶 -05-

 午後の授業が始まった。普段は眠くて仕方がないのだが、今日は興奮していた。昼休みの変態ブリーフ仮面とその奥に見えたしゅうじの涙。白昼の教室で惨めな勃起姿で踊らされたしゅうじ。幸い女子だけの特別授業が始まる前で男子しかいない状況とはいえ、あれだけのことをやらされたのだから相当恥ずかしいだろう。今頃、授業はうわの空で、ずっと屈辱に震えているに違いない。しばらくひどいことは何もないだろう。そしてできればもう何もひどいことは起こって欲しくない。
 考えられない羞恥に赤らむ白い肌。我流の踊りで両手を上げた時に晒した生えかけの腋毛。回転した時に垣間見えた果実を思わせる肉厚な尻たぶ。今のままのしゅうじをガラス細工のように固めてしまいたかった。
 しかし、そんな僕の想いはわずか3日で打ち砕かれたのだった。

 「今度は女子の前でやられたらしいぞ!」
 休み時間になった瞬間にてっちゃんがやってきて僕の耳元で囁いた。どうやら前回の変態ブリーフ仮面のダンスの時に男子しかいなかったという理由で、女子にチンコを見せつけることを要求したとのことだった。悪童グループはあれだけの恥ずかしいことをさせておきながら、男子しかいなかったので罰ゲームが必要だなどと迫ったらしい。そして、ついに体育の着替えの時間にしゅうじは全裸で女子更衣室に突入したのだった。
 一瞬、しゅうじの悲鳴が聞こえたような気がした。心臓の鼓動が高まる。そして、不思議なことなのだが、その時のしゅうじの想いが僕に乗り移ってきたような感じがした。頭の中にしゅうじの見ていた景色がはっきりと見え始める。

 男子更衣室でパンツを脱ぐ。最後の一枚かと思いきや、靴下を履いていることをやつらに指摘される。靴下も脱いで完全に生まれたままの姿になる。男子更衣室の扉の前で躊躇していると無理やりドアを開けられ思い切り尻を蹴られて、弾丸のように廊下に弾き出された。普段通りの廊下がそこにはあった。裸で飛び出した僕は皆の注目の的だ。指をさして笑う男子。両手で顔を覆う女子。頭がくらくらするが僕にはやらなければならない指令がある。すぐ隣にある女子更衣室のドアを開ける。着替え中のたくさんの女子の林の中に意を決して突入する。「キャーーーーー」という女子の悲鳴が耳をつんざき続ける。
 「すみませーーーん!おっぱい見せてくださーーーい!」
 やつらに決められたセリフを大声で叫ぶ。
 「今からオナニーするんで、おっぱいを見せてくださいーーーー!」
 すでに体操服に着替え終わった女子。服を脱いでブラジャー姿の女子。着替えている真っ最中で両手で胸を隠している女子。多くの女子が悲鳴をあげて立ち尽くす中、僕はチンコをしごき始めた。
 「おっぱい見せて!おっぱい見せて!出すまで終われないから!」
 少しづつチンコが勃起し始めてきた。一段と女子の悲鳴が大きくなる。このまま僕はどうなってしまうのだろうか。恥ずかしさで涙が溢れてきて世界が見えなくなった。

 ふと、我に返った。すでにてっちゃんは僕の横にはいなかった。妄想にしてはすごくリアルで、本当に自分が女子更衣室に全裸で突入したような気持ちになっていた。まだ心臓の鼓動は高まったままだった。バクバクいっている。そして僕は勃起していた。もし、僕がしゅうじと変わってあげられるなら・・・。そんなことを夢想した。

いぢめの記憶 -04-

 体育祭の翌日、学校中の有名人となったしゅうじは学校を休んだようだ。そしてその翌日も。表向きは風邪を引いたとの理由だった。もっとも同じクラスではないので、てっちゃんからの情報を中心に風の噂で聞いたものだったりするのだが。あんな姿を全校生徒に晒してこのまま不登校になってしまうのではないか。こっそり心配していたのだが、週明けにはまた復帰したようだ。
 僕は実際のしゅうじを見てみたかった。どんな表情をしているか、雰囲気はどうなっているのか。僕の知っているしゅうじは、優しくて身体が大きくてシャイなしゅうじだ。笑う時に声が掠れ、右手を振り回す癖があるしゅうじ。みんなに好かれるタイプのいい奴だ。ふと、しゅうじの写真が脳裏をよぎる。両手を広げて赤ら顔で一点を見つめている。垂れ下がったパンツは膝辺りにひっかかり、成長過程の全てをさらけ出している。肌よりも少し褐色を帯びた竿の先端に、すもものようにぷりんとした亀頭がたわわに実り、その奥に陰のように見える睾丸は緑の深い山のようにどっしりと構えている。へその下には生えかけの陰毛が切なく風にたなびく。
 僕の頭は混乱していた。記憶の中のしゅうじと写真の中のしゅうじを一致させることができずにいた。二つの乖離を結ぶものをずっと探していた。

 「おい、今やってるらしいぞ!」
昼休みに考えごとをしていた僕の肩をてっちゃんが叩いた。半ば強引にてっちゃんが僕の手を引く。周りの生徒にお構いなくずんずん廊下を突き進む。その先にあるのはしゅうじのクラスだ。僕は戸惑っていた。一体何が行われているのか。
 教室後方の廊下の窓のようなところから、教室をのぞき込む。そこにはすでに人だかりができていて、時折波のように笑い声が響いてきた。僕の目に飛び込んできたのは、一人の少年の姿だった。頭に白いブリーフを被り、手をさざ波のようにひらひらさせて妙な踊りを踊っていた。床には脱ぎ捨てた制服のズボンやワイシャツや靴下が乱雑に散らばっていた。
 「変態ブリーフ仮面参上!」
 後ろの黒板にはそう書かれていた。頭から被ったブリーフの向こうにわずかに赤ら顔が見える。紛れもなくしゅうじだった。ブリーフの脇に見える瞳は涙で滲んでいた。
 「もっと派手に踊れや!」
 悪童たちがはやし立てる。より激しく踊ろうと、独自の動きで足を左右に動かす。剥き出しになったチンコがぷらぷらと左右に揺れる。思わずチンコに視線が行ってしまう。皮はしっかり剥けていた。体育祭の時と同じだ。
 てっちゃんも僕もそこにじっと固まったまましゅうじを見ていた。どのような表情をしたらいいのか、何が一番最良な選択なのかわからないまま、ただじっと見つめているだけだった。もしかしたら、他のクラスである部外者の自分達がこのしゅうじの醜態を見ていることでさえしゅうじを傷つけてしまうのかもしれない。しかし、僕らは目を逸らすことはできなかった。そして次に起こる事態で余計に目を離せなくなってしまう。

 激しく踊り始め、性器が激しく左右に揺らした刺激のせいか、徐々にしゅうじのチンコが大きくなってきた。明らかに見始めた時とは違う大きさになり、下向きだった角度も上向いてきており、その変化にギャラリーも気づき始めた。
  「おい、こいつ勃ってきてねえか!?」
  「まじ変態だな。」
  「がはは、何興奮してんだよ!」

 悪童たちの鋭い指摘にしゅうじの顔はより赤く染まり、下を向いてしまった。どれだけの屈辱だろう。体育祭での事件の傷も癒えないまま、さらに傷口に塩を塗り込むような行為をさせられているのだ。
 しかし、その屈辱的な事態に反比例して勃起はより加速度的に進行し、完全に上向いたところで突然しゅうじが叫び出した。
 「痛い!痛い!」
そして、チンコの根本の毛の生え際あたりを触り始めた。
どうやらチンコの皮を剥くために結んでおいたゴムが勃起したため深く食い込み、きつく締めつけてしまっているようだった。
 「やばい!痛いーーー!」
 必死でゴムをはずそうとするしゅうじだが、深く食い込んでしまったゴムはなかなか取れない。全裸でブリーフを頭から被り本気で痛がりながら完全に勃起したチンコをいじっている姿は悪童たちにとっては格好の笑いの種となり、その滑稽な姿に教室には爆笑が起こっていた。
 ぎゃははは、ぎゃははは。笑い声は止まらない。
 
 無理やりゴムを引っ張り、その呪縛から解放した時にはすでにチンコは赤というよりは紫がかったように見えた。しゅうじは必死だった。教室には相変わらずぎゃはははと笑い声が響き渡り、何人かは手を叩いて笑っていた。
 「相変わらずおもろい奴だなー。じゃあ、最後に記念撮影ターーイム!」
 変態ブリーフ仮面が紫色に腫らした性器を晒しながら腰を落とし、両手でピースサインを作ったところで、シャッター音が鳴り響いた。切れ長の目の端から一条の涙が頬を伝い、ブリーフの白地に染み込んでいった。

プロフィール

天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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