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闇夜の指令-エピソード05-

<この話しは小説「闇夜の指令」番外編クリスマスから珍芸ツアーまでの間のエピソードです。>

 クリスマスパーティで、実の妹に変態動画を送信された俺は年末に実家に帰ることもできず、一人部屋で閉じこもっていた。思い起こせば忘年会の謹慎中の指令も酷いものだった。女子トイレでの全裸やアパートから飛び出しての裸踊りは死ぬほど緊張したが、幸い通報されなかったようだ。しかし商店街での全裸疾走では、ガニ股両手ピースの姿を記録し、路地に隠れて洋服を着た直後にパトカーが通り過ぎたのには、心臓が掴まれたような思いだった。後日、地域のホームページの不審者情報に全裸で早朝の商店街を走る男への注意喚起がなされたことは後で知った。また、それらは全て動画で記録し、SNSにアップすることを強要されていたため、日々増えていくフォロワー数にぞっとするのだった。特に最終日のオナニーショーライブ配信はみるみる閲覧者が増えていき、射精の瞬間は数百人に目撃される事態となった。

 そんな状況を見越してなのか、意外なDMが届くのだった。
「この前は、クリスマスパーティお疲れした。メチャ盛り上げてくれてありがとうございました。ただ、最後ちょっとやりすぎちゃいましたね。お詫びに、かわいい女の子紹介しますよ。明日、XXのパーティールームに来てください。来てくれたら皮伸ばしは終了しますよw」

 珍しく後輩にしては優しいトーンで、俺はかわいい女の子を横に侍らせながらおしゃべりしながら楽しく乾杯している自分の姿を夢想した。また、皮伸ばしから解放されるというのも朗報であった。皮伸ばしという一種の肉体改造は精神的に非常にきついものだった。大人の立派なイチモツが徐々にしょぼくれた機能不全のガラクタになっていくのを見ていると、何とも言えない気持ちになるものだった。
 しかし、そんな日々も終わり、あわよくば久しぶりに女の子を抱けるかもしれない・・・妙に浮かれてしまい、その日は強制されたわけでもないのに、精力ドリンクを飲み干すのだった。

 翌日、いつもよりお洒落して意気揚々とパーティールームに向かった。師走の街は慌ただしく、風は身を切るように冷たいが、そんなことは一切感じなかった。時間ちょうどに会場に着き「reserved」と書かれたその大きな扉を開けた。
「先輩、どうも。今日は楽しんでいってください。」
 そこにはいつもの後輩の顔があった。しかし悪魔の笑みというよりは、今日は自然な感じの笑顔だった。それもそのはず、周りを囲むように5,6人のかわいい女の子達にまわりを囲まれていた。俺は胸が高鳴るのを感じた。女子大生だろうか。いい匂いを鼻腔に感じる。

「じゃあ、みんな乾杯しよう!」
 後輩の声で、皆がシャンパングラスを手にする。ドレスで着飾った女子達の華奢な手がグラスをつかみ、思わず見とれてしまう。揃いも揃ってみな綺麗でかわいい。
「かんぱーーーーい!」
 久しぶりに最高の時間が過ごせそうだ。俺はグラスを飲み干した。

「さて、約束通り先輩に女の子を紹介しますよ。こっちへおいで!」
 後輩の周囲の美女に見とれてしまい全く気付かなかったが、部屋の奥にパテーションが設置してあり、後輩はその奥に声をかけていた。そしてそろりそろりと衝立から出てきた女子を見て、俺は衝撃で動けなくなった。
 
 体重は100キロを超えてるのではないかという丸々と太った身体に、小さなマイクロビキニを着用していた。お世辞にも綺麗とは言えない顔には、引きつったような笑みがへばりついている。また、鼻の下にはマジックで髭の落書きが施されており、額にも丁寧に「豚」の文字があった。手入れをしていないのか、腋からはごっそりした濃い毛が見え隠れしている。豊満な乳房は垂れ下がっており、水着は辛うじて乳首を隠しているものの、ほぼ着ている意味のない状態だった。また、下半身に目をやると、ビキニの脇からゴワゴワした陰毛がむき出しになっている。水着をつけているのがかえってその剛毛さを目立たせいるようにも思えた。

「さあ、先輩の隣においで!楽しく飲んでくださいね。」
 俺は額に「豚」とかかれた女の子を横に侍らせ、小さく乾杯した。仕方なく話すと名前を「ブタ子」と言った。大学ではいつも「ブタ子」と呼ばれているらしく、今日パーティールームにいる女の子と同じ大学生らしかった。あまりはっきりとは言わなかったがどうやら学校でターゲットにされ、悪質にいじり続けられているらしい。この水着の格好で学園祭のミスコンにも出場させられたと言っていた。
 久しぶりの酒で酩酊する頭で、俺はこの子もまた自分と同じよう誰かに奴隷のように「飼われている」状態なんじゃないかと思いいたり、何かいたたまれないような、憐憫の情を抱くのだった。

「ブタ子ちゃん、素敵な彼氏を紹介してあげんだから何か余興やってよ!」
 俺は「彼氏」という言葉にぎょっとした。まさか本当に付き合うことにはならないと思うが、不安が胸をよぎる。ブタ子と呼ばれる女子はいそいそと立ち上がり、皆の前に仁王立ちになった。恐らく事前に何をやるか指示されているのだろう。引きつった笑顔のまま、マイクロビキニを脱ぎ捨てた。

「ちょうちょーちょうちょー、チンポに止まれ・・・」
自らの性器をちょうちょに見立て、指で引っ張りながら性器を見せつけ、腰を揺らしながらあたりを歩き回る。とても女子大生が自らやる芸とは思えなかった。強制されているのだろう。大きく開いた性器をさんざん見せつけた後、顔を紅潮させながらブタ子が近づいてきた。
「あっ!ちんぽ見っけ!」
ブタ子は俺の足元に跪き、ズボンの上から俺の股間を触り始めた。
「なっ、何を・・・」
 俺は戸惑った。止めさせたらブタ子は怒られるかもしれない。しかしこのまま惨めに股間をいじられ続けるのもつらい。どうにもできないまま、徐々に股間が膨らんでくるのを感じた。

「先輩、遠慮しなくていいですよ。せっかく女子大生と知り合いになれたんだから、エッチしちゃいましょうよ。」
 後輩の目にいつもの怪しい光が宿り、不敵な笑みが戻ってきた。
「今から先輩は公開セックスするんですよ。このかわいい女の子達の目の前でね。お相手は剛毛のブタ子ちゃん。ブタ子ちゃんは男が初めてらしいんで、優しくしてあげてくださいよ。」

 数分後、裸にむかれた俺はブタ子とつながっていた。ブタ子は泣いていた。ブタ子のぬくもりを肌で感じ、同じ奴隷としての苦労に憐れみを感じた。精神をえぐられるような、血が逆流するような倒錯した思いとともに、その反面久しぶりの女性とのセックスに快楽を覚えていたのもまた事実だった。

「なーかだし、なーかだし!」
 しばらく腰を揺らしていると中出しコールが部屋に響きわたった。腰を押さえつけられ逃れられない状態にさせられ、さらに嫌がるブタ子の中でついに果てた。

 息を切らしながらぼんやりした頭の俺に対し、まわりの女子達が急に騒ぎ立てる。どうやら嫌がる処女の女子大生に無理やり中出しした最低の変態野郎ということになってしまったらしい。突然の展開に言い返すこともできず、俺はただ謝ることしかできなかった。

「じゃあ先輩罰ゲームの時間ですね。」
 後輩の鶴の一声で、俺は自分の運命を悟った。ドレス姿のかわいい女子大生たちの眼前に立つ。
「女子大生のみなさん、僕の包茎チンポ見てください!」
 強制させられた皮伸ばしで包茎になってしまったチンポを女子大生に見せつける。
「いやー、気持ち悪い。」
「くさそうー。」
「ムリムリ。」
 言葉のナイフが胸に突き刺さる。射精してまもない、汚れた男のシンボルを若い女性に蔑まされ、プライドはズタズタだ。
 これから俺を待っているのものは何だろう。女子大生の前でのさらなる屈辱か。ブタ子との奴隷カップル芸か。いずれにせよ、俺にはもう後がない。職場でも露出狂と噂を立てられ、プライベートでは恥の上塗りをネットに投稿する毎日だ。もう進むしかないのかもしれない。

「では一発芸3本セット、むささび、東京タワー、尿道ぱっくんちょいきます!」
悲しみと諦めを含んだ叫びは新たに生まれた性獣の咆哮のようだった。

プロフィール

天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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