2ntブログ

いぢめの記憶 -07-

 誰もいないはずの校舎。誰もいないはずの廊下。僕は一人で足を踏み入れている。先生に見つかったらこっぴどく叱られるだろう。でも胸がどきどきしているのはそんなことのためではない。悪童グループから呼び出された僕に、そしてしゅうじに何が起ころうとしているのか、想像もつかないからだ。
 工事しているせいなのか、掃除をしていないせいなのか、校舎全体が少し埃っぽい気がした。そろりそろりと階段を登る。目指すのは3階の視聴覚室だ。廊下のはるか先にそこはあった。視聴覚室はのドアはカーテンで覆われているのか、中を窺い知ることはできなかった。何故か律儀にとんとんとドアをノックしてしまう。
 くくく、と笑い声が聞こえた気がした。少しづつドアを開けてみる。部屋の真ん中に裸の少年が見える。しゅうじだ!

 「ちんかわ体操―――、はじめっ!」
 やけになったような絶叫が聞こえてきた。しゅうじは両手でガッツポーズを作りながら腰を振りながら回転し始めた。チンコが高速で上下に揺れる。早すぎて良く見えないが、亀頭部分が竿の部分と同じ色に見えるので、今日は皮を剥かされていないようだ。
 「イチ、ニ、サン、シ!ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
 大きな声で数字を刻みながら、今後は両手で尻たぶを掴み、アナルを開いたり閉じたりしている。思春期の少年にとっては悪夢のような光景だ。
 「イチ、ニ、サン、シ!ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
今度は膝を曲げたがに股の姿勢で、チンコの先を両手で握って長く皮を引き伸ばし、右へ左へグラインドさせている。
 「イチ、ニ、サン、シ!うう、ゴ、ロク、シチ、ハチ!」
今後は床に寝そべって片手で乳首をいじりながら、チンポをしごいている。こんなものは体操でも何でもない。ただしゅうじにひたすら恥をかかせたいだけなのだ。しゅうじの顔はすでに真っ赤で、精神的に限界を迎えているように見えた。

 「しゅうじ!」
思わず僕は駆け出してしまった。そして全裸のしゅうじを抱きしめた。

 「友情、美しいねーーー!」
 ふと脇から学童グループが現れた。全員で6人。そのうちリーダー格と思われる奴がにやにやしながら僕に話しかけてくる。
 「おな小だけあってちんかわと仲がいいんだな。もっと仲良くなってみるか?」
 呼応してくすくすと悪童達が笑い出す。
 「おまえにはちんかわの正体を教えてやるよ。」

 「やめてーーー!それだけはやめてくれーーーーー!!」
 急にしゅうじが暴れ出した。しゅうじの顔は本当に必死で、僕にだけはその「正体」とやらを知られたくないようだった。
 「ちんかわは黙ってろ!」
 悪童グループに敵うわけもなく、しゅうじはすぐに取り押さえられた。そしてどこから持ち出してきたのか、工事用のトラロープで両手と両足を縛られてしまった。

 「これ、見てみな!」
 唖然と佇む僕に、リーダー格がスマホの画面を見せる。そこには衝撃の写真が収められていた。スマホ画面に写るメタボ腹の裸のおやじ。その横に寄り添うのは同じく裸のしゅうじだった。リーダーがスマホの画面をスライドさせる。次の写真は全裸で絡み合うおやじとしゅうじの写真だった。身体がぶるぶると震えだす。
 「くっ!」
 両手両足を縛られて競りの鮪のように床に転がされていたしゅうじが、顔を背ける。そして、悔しそうに涙を流し始めた。

 「こいつはこういう奴なんだよ。ひいたか?」
 「まあ、もっとも俺らも紹介料はもらってるけどな。」
 「紹介料の方が高いっておかしくね?」
 「ははは、でもおやじ探すのも楽じゃなくね?」
 「まあちんかわの場合は趣味でやってるんだもんな?」


 しゅうじはずっと床に顔を突っ伏していた。僕は状況が良く飲み込めず、震え続けることしかできなかった。

いぢめの記憶 -06-

 しばらく、しゅうじは学校に現れなかった。着替え中の女子もいる中、全裸になって女子更衣室に侵入したのだ。必死にチンコをしごいて勃起させようとしているところを先生達に確保されたらしい。何でそんなことをしたのかと説教部屋で散々尋問された後、1週間ほど学校に来なかった。先生達はいじめも疑ったようだが、しゅうじは最後までいじめを否定し、むらむらしてやってしまったと押し通したらしい。いつも通りどこから情報を仕入れたのか、てっちゃんが教えてくれた。

 しゅうじとは同じクラスではないが、しゅうじが久々に学校に来たと聞いて、何となく気になって様子を見に行ってみた。しゅうじは特段変わった様子はなく、いつもの座席に座っていた。ただ少しやせて色が白くなったような気がした。思ったより元気そうで安心した。

 それからひと月以上、何事もない平穏な日々を過ごしていた。ただ、事件はいつも唐突に起こる。特に理由があったわけではないのだが、その時は何となくいつもと違うトイレに行きたくなった。単に気分を変えたかっただけなのかもしれない。自分のチンコをつまみ出し用を足していると、何としゅうじをいじめていたあの悪童グループがトイレに入ってきたのだ。一瞬、どきっとしておしっこが止まりそうになった。僕は無視するのもまずいと思っておしっこしながら軽く会釈をした。奴らは僕のことには構わず、仲間同士で会話を続けていた。
 「いやー、久々のちんかわは最高だったな。」
 「女子更衣室のマッパ事件以来おとなしくしてたからな。」
 「両手両足縛ってTENGAで強制オナニーとか、まじ鬼畜だよオマエ。」
 「ケツの穴にマッキー突っ込んだのはオマエだろ!」
 「早くムービー送れよ。」
 「どうすっか?女子全員に送りつけるか?」
 「今度、校庭でうんこさせようぜ!」


 否応なく、彼らの会話が耳に入ってくる。信じられない会話だ。誰かを全裸の状態で縛り付けてお尻の穴にマジックペンを刺した上、アダルトグッズで無理やりオナニーをさせていたようなのだ。それを動画に撮って拡散させ、今度は校庭で人間として一番見られたくないことをさせようとしている。そしてターゲットになっているのは「ちんかわ」という人間だ。僕の脳裏によぎったのはしゅうじの名字「いちかわ」だった。しゅうじはちんかわと呼ばれているのではないか・・・嫌な予感がした。
 僕はおしっこをしたまま固まっていた。このままではしゅうじがどうにかなってしまうのではないか。僕にできることはないのか。身体は固まっているのに、頭の中だけはぐるぐると回転して、何かをひねり出そうとしている。
 そんな僕の様子に気付いたのか、グループの一人が声をかけてきた。

 「なあ、おまえちんかわとおな小だろ?」
 僕は「あっ・・・」と言ったまま固まっていた。
 「ちんかわだよ、ちんかわ。ちんかわしゅうじ。」
 掠れた声で「はい・・・」と返事するのが精一杯だった。
 「おな小のダチの前でやらせるのもいいなあ。」
 「ちんかわ体操いくか?」
 「いやいや、もっとエグいのにしようぜ!」
 「ちん毛燃やすとか?」
 「いやいや、もっと最高にえげつないのやらせたいな。」


 再び背筋も凍る会話が再開した。彼らは去り際に、放課後僕にある場所に来るよう伝えた。耐震工事のため立入禁止になっている校舎の3階視聴覚室。施錠されているが、裏口から入れるらしい。
 僕は用を足す姿のまま固まっていた。もうとっくに放尿は終わっていたが、その場から動くことがきでなくなっていた。チャイムが鳴り、授業が始まっても僕はその場にずっと立ち尽くしていた。

プロフィール

天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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