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恥芸忘年会02

 正月も終わり、お屠蘇気分も抜けかけた頃、ある動画がネット上で話題を集めていた。「ブラック企業こわ!」「この人、職場にいられるの?」「いや、ただの露出狂だろw」様々なコメントと共に恐ろしい勢いで視聴回数が増してゆく動画があった。
 約30分ほどのその動画は、どうやらどこかの企業の忘年会の様子を映したもののようだった。「裸芸四人衆」オープニングタイトルとともに宴会場と思われるステージの幕が上がると、全裸の男が4人仁王立ちしていた。
 1人は緑色の競泳パンツ1枚の姿で。もう1人は股間だけをぎりぎり覆い隠すだけの風変わりなパンツを身につけて。もう1人は全裸に銀色のお盆で股間を隠したまま。もう1人はこちらに背中を向けて、後から見ると全裸にしか見えないポーズで。
 やがて場面は変わって、先ほどの海パンが「そんなの関係ねえ!」と拳を振り上げている。そうかと思えば、「安心してください、履いてますよ」と変わったパンツの男が股間を指差す。ひと際笑い声が大きかったのは、1人がお盆を持ち、もう1人が全裸で縄跳びをし、お盆がずれて股間が丸見えになるシーンだった。赤く剥けあがった亀頭がちらっと写り、最後はお盆を落として男性器を衆目に晒して、大爆笑が起こった。
 やがて歓声が落ち着くと、今度はこちらに背中を向けていた男が、やはり背中を向けたままステージ脇からカニ歩きでステージ中央まで移動してきた。そして、くるっとこちらを振り返った瞬間、悲鳴が起こった。男は何一つ身につけていない完全な全裸だったのだ。陰毛には小さなアフロのようなものがついてあり、男性器そのものは大き目で、皮がすっぽり被っている状態だった。
 悲鳴の中、男が何やら叫んでいる。よく聞き取れない。男の顔は酔っているようで、ひどく紅潮した顔で、ヤケになって叫んでいるように見える。よく見ると、手にはビールグラスを持っており、それを男性器の真下に移動した。もしや・・・。
 「今から一番搾りやります!」
そう叫んで男はビールグラスに放尿し始めた。ざわめきが止まらない。やがて男はむせながら、その液体を飲み干した。
 場面が変わった。男が自分の性器の先を摘み上げ、皮を伸ばしている。皮がひどく伸びて、性器が倍ほどの長さになったように見える。
 「いやー!引っ張らないでーーー!」
 男は自らの性器を引っ張りながら、そう叫び、ステージから宴会場を走り始めた。かなり広い宴会場だ。百人単位での宴会だろう。皆が浴衣姿の中、一人全裸の男が突っ込んでいく。笑って尻を叩こうとするおやじ、両手を叩きながらひどく興奮している若手、顔を手で多いながら逃げる女子、料理を運ぶ戸惑う給仕の女性。
 会場を一回りすると、男は引きつったような笑顔でステージに戻った。
 「変身ーーー!」
 再度、男の叫びが聞こえ、男は陰毛部分につけられたアフロを握り、高々と持ち上げた。アフロが何かの宴会グッズのようなもので、自毛でないことは映像からもわかったが、驚くべきことに、その下にあるはずの本来の自毛―――陰毛がなかったのだ。恐らく、きれいに剃りあげたのだろう。そして、その部分には「ちん毛」という文字が書かれていた。
 急に男は走り始めた。男の行く先には数人の女子がいる。恐らく同じ会社の女子社員だろうが、全裸にパイパンで「ちん毛」などと書いて突っ込んでいくのは相当恥ずかしいだろう。
 「女子のみんな見て見てーーー!」
 カメラが宴会場を移動し、男を追う。女子数人が逃げ場を失って、しゃがみこんでいる。男は「ちん毛」と書かれた先の自分の性器をいじっている。オナニーしているようにしか見えない。
 「今から一発芸、勃起戦艦ヤマトやります!」
 男は必死に勃起させようとしているようだった。男の周りにはおやじ達が群がって、ふざけて尻や乳首をいじっている。女の「やだー」という声が聞こえた。
 何かのスイッチが入ったのか、ある瞬間から男の性器は急激に勃起し始め、すぐに完全に大きくなった。男のそれは勃起しても皮を被っており、その大きさとのアンバランスさが不思議な雰囲気を醸し出している。まるで夏祭りで子どもが遊ぶ水風船のようだ。
 「さらばーちん毛よーーー♪」
 男は替え歌を歌いながら性器を緩やかに揺らしながら宴会場を練り歩く。男の同僚だろうか、同じくらいの年の男数人がにやにやしながらスマホを向けている。もし、同僚だとしたら相当恥ずかしいだろう。この映像は永久に記録され、そしてことあるごとに蒸し返されるのだ。
 場面は変わって男がステージの上で尻を向けている。
 「シャッターチャンスです!皆さん撮ってくださーーーい!」
 男は両手で自らの尻たぶを広げ、その中心の穴を観客に晒している。
 「いきまーーす!3、2、1、発射!!」
 その瞬間、ぶーっと音が聞こえて白い粉末が発射された。よく見ると、ステージに空気を入れるポンプのようなものがあり、男は肛門から何かの粉と空気を仕込み、放屁したようである。再び会場は悲鳴に包まれ、おやじの笑い声とぱらぱらとした拍手も聞こえた。
 カメラのアングルが変わって、男を正面から映している絵に変わった。しかし男は1人ではない。男は両手を後頭部にくっつけて、苦しそうな顔をしている。海パン一丁の男が右の乳首を、風変わりなパンツの男が左の乳首を手で刺激している。そして、まだあどけなさの残る若い男がしゃがみこんで男の包茎をしごいている。間違いない、射精をさせようとしているのだ。
 会場は不思議な静けさに包まれていた。先ほどまでの悲鳴や雄叫びが嘘のようだ。時折くすくすと噛み殺した笑い声が聞こえてくるが、皆がことの成り行きを見守っているようだ。男の顔がより一層苦しそうになる。しかし、これは一体何の芸なのだろう。
 「いっ、いくーーー!」
 男の呻き声と同時に若い男の手が激しくなり、包茎の先端から白い液体がびゅっびゅっと飛び出した。
 「うおー」「ははは」「信じらんなーーーい」というようなざわめきに会場全体が支配され、やがてぱちぱちと拍手が大きくなった。映像はステージ上の零れ落ちた白濁液をアップし、そして放心状態の男の表情を写し、最後にぐいっと隆起した包茎の先端から覗く亀頭を写し、終わった。

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天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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