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恥芸忘年会01

 センター長からの言葉は衝撃だった。今度の忘年会で、うちのチームは全員裸芸をやれというのだ。
 昨年の忘年会は北関東の温泉旅館で行った。総勢200人くらいだっただろうか、大広間に皆集まり、お決まりの挨拶の後は、酒宴だった。そしてセンターごとに一芸披露の催しがあるのだ。うちのセンターの宴会芸はお寒い限りだった。どうやらセンター長がそのリベンジをしたいらしいのだ。
 普段は自分達のセンターで20人程の規模で和気あいあいと働いている。男が多い職場だが、総務や経理の女子もいる。それぞれのセンターが集まって、忘年会は合同で行われる、かなり大規模なものだ。その場で裸になるだけでも勇気のいることだが、さらに芸を行うなど、どれだけ赤面するかわからない。もちろん女子社員も見ているのだ。自分にできるだろうか。
 うちのチームは4人だ。年齢的には自分が下から2番目。センター長室で4人で直立し、様々な思いを巡らせていた。どんな役回りになるのだろう。
 「おまえは小島よしおをやれ!で、おまえはとにかく明るい安村だ!」一番上の先輩は海パン一枚で小島よしおの「そんなの関係ねー」、二番目の先輩は「安心してください、履いてますよ。」をやらされることになった。
 「まあ、小島はそのままでいいとして、おまえは「とにかく暗い安達」としてこれで履いてやれ!」安達先輩は小さな布きれを渡された。
 「これ・・・?ですか?」布を手にした安達先輩の顔が青ざめる。それはとてもパンツと呼べるものではなく、筒状になっていて、ぎりぎりチンポを隠すだけのものだ。もちろん陰毛は隠しきれるはずもなく、下手に動いたらぽろっと落ちてしまいそうだ。ゴーゴーボーイがお客を誘うために履いているような、そんな雰囲気の代物だ。
 青ざめる安達先輩を気にすることなくセンター長は続けた。
 「おまえは、一番下しただからな、喜べ!アキラ100%だぞ。」まだ入社1年目の後輩がアキラを指名された。
 「もちろん、フルチンでやれよ。で、最後にわざと失敗しろ。そこで笑いを取れ。」センター長からの命令は厳しかった。200人の前で全裸、しかもチンポを晒せというのだ。後輩の顔が緊張で赤くなる。小声で「がんばります」と呟くのが聞こえた。職場の風呂でいつも見ている後輩のぷるんとしたチンポが脳裏に浮かぶ。あれが皆に晒されるのか。しかし、なぜ自分の順番が飛ばされたのだろう。
 「お待たせ、おまえはこれだ。」センター長からA4の冊子を手渡された。タイトルに「輝く世界の包茎マン」とある。嫌な予感しかしない。なぜ、自分だけ台本付きなのだろうか。
 「お前がうちのチームのとりだ。気合い入れて頼むぞ。俺が考えたんだ。おまえ確か前に風呂で見た時、包茎だったよな?体張ってくれ、頼むぞ!」
 恐る恐るページを開く、文字の断片が飛び込んでくる。「・・・引っぱって宴会場を・・・」「・・・両手で・・・押し広げ・・・」「・・・ビールグラスに・・・」「・・・女子の前に移動したら・・・」くらくらとめまいがしてくる。これは現実だろうか。
 「設定があるんだがな、過激すぎてテレビに出られない芸人って設定だ。大き目の包茎じゃないと絵にならないんでな、おまえしかおらん。ちゃんと練習しとけよ!」センター長の声が遠くに聞こえるように感じた。

 その日は衝撃で、あまり仕事が手につかなかった。家でじっくり台本を読んでいて、手が震えた。これは宴会芸の披露というより自分の人格を崩壊させるために仕組まれた被虐のショーだ。いくらセンター長の命令とはいえ、二つ返事で「はい、がんばります!」という訳にはいかない。明日、センター長に相談してみよう。そして、断ろう。

 翌日、意を決してセンター長室の扉をノックした。
 「おう、入れ。」
 センター長はなにやらパソコンをいじっていた。
 「どうだ、練習しとるか?そうそう、あいつは小島よしおだけじゃつまらんので、アキラ100%のお盆持つ係にしたぞ。まあ、わざと新人のチンポを見せる係だな、がはは。」
 自分は思い切って切り出した。裸になるのならまだしも、自分のそれは度が過ぎている。全裸になった上、大勢の前でチンポをおもちゃにして、しかも・・・。
 また、何故一番年下の後輩ではなく、自分が「輝く世界の包茎マン」とやらをやらなくてはならないのか。
 センター長はちょっと渋い顔になった後、
 「これ、ちょっと見てみ。」
と自分を近くに呼んで、パソコンの画面を指差した。恐る恐る近づき画面を覗くと、URLがらしきものが羅列されていた。
 「これはおまえのPCのログだ。若いとはいえ、ちょっとアダルトサイト見過ぎじゃないか、勤務中に。本部にチクったらおまえ、間違いなくクビだろうな。」
 どきっとした。息抜きのつもりでこっそり見ていたものだが、ばれていた。シークレットモードにしていたのに。
 「あと、これな!男と男の出会いの掲示板って何だこれ?おまえこんな趣味あったのか?」
 「いや、それは!たまたま間違えて押しちゃって!」
 「そうか、それにしてはだいぶ長く閲覧してなあ。・・・変な噂が流れたらおまえも困るんじゃないか?」
 後輩の呆れた顔が浮かんでくる。興味本位で何となく見ていただけなのだ。でも見ていたのは事実だ。
 「やってくれるよな?よし、今から俺が稽古つけてやろう。まず、服を全部脱いで・・・。」

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天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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