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をわりのはぢまり~ある少年の日常~02

放課後、夕焼けが赤く染める教室で僕は佐々木グループの前にいた。
「よし!まずはケツを出そう。」
佐々木が口火を切った。
「いや、でも…」
「大丈夫だよ、男しかいないだろ!おまえならできるよ。」
カチャカチャ…、僕は仕方なくベルトを外し、少しだけズボンとパンツをずらした。
「ダメだよ、それじゃ半ケツにもなってねえだろ!」
佐々木は強引に僕の下着をずり下げた。
「あはは!ケツだ。ケツ!」
「きたねー!」
佐々木グループから歓声が上がった。男だけとは言え、普段見せないケツを出すなんてとても恥ずかしかった。
「それでケツを持ち上げて、ぶりぶりぶりー!ってケツ振るんだよ。」
「でも、でも…」
「人気者になりたいんだろぉ?気合みせろや。」
「…」
僕は意を決して声を張り上げた。
「ぶりぶりー、ぶりぶりー!」
「ははは、ははは!」
僕の声をかき消すように佐々木達の笑い声がこだました。僕はアンコールに応えて、何度かぶりぶり叫びながらケツを振り乱した。頭の中が真っ白になり、何かが崩れたような気がした。
「いいじゃん!いいじゃん!おまえやっぱりいいよ。そのキャラでいけるよ。」
頭を床に近づけていたため、上から佐々木の声が降りてくるように聞こえた。
「じゃあ、明日体育の時間の前、更衣室でお披露目だな。」

翌日、僕は佐々木グループも含めてクラスの男子全員の前で、ケツだけ星人を披露した。死ぬほど恥ずかしかったが、更衣室という場所で男子だけの閉鎖空間だったので、何とか耐えることができた。
しかし、僕は気付かなかった。こっそり動画を撮られていたことを。そして、それが少しずつ、確実に拡散していくことを。

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天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
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