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をわりのはぢまり~ある少年の日常~11

 翌日ネットの世界の片隅で、ある複数の写真が話題になっていた。その写真は一見プールで遊ぶ普通の中学生らしき少年達の写真なのだが、よく見ると、そのうちの一人の少年の水着が異様なのだ。他の4、5人の少年はいわゆるサーフパンツを履いているのに、一人の少年だけピンク色のかなり際どいTバックなのだ。後ろからみるとほぼ全裸にしか見えない。前からのショットでは水着が小さすぎて、はみ出す陰毛を隠しきれていない。また意図的なものなのか、偶然なのか、玉の部分がはみ出してしまっていた。
 「ツワモノ現る!」
 そんなコメントとともにその数枚の写真は繰り返し投稿されているようだった。

 僕は夏期講習に集中することにした。プールでは佐々木達が持参してきたピンク色の水着とは言えないような布きれを履かされ、ちん毛や金玉をはみ出したままプールサイドを歩かされ、最後は監視員につまみ出された。佐々木達はゲラゲラ笑っているだけだった。最悪だった。プールは撮影禁止にも関わらず、何人にスマホを向けられたので、もしかしたら撮られてしまったかもしれない。
 夏期講習に僕が集中したいのにはもう一つ理由があった。小学校の時に好きだった女の子が同じ塾の夏期講習に来ているからだ。僕は彼女のことが本当に好きだった。もっとも過大な好意が僕を暴走させ、佐々木に秘密を握られることになってしまうのだが。

 「明日は川遊びの日だぞ。」
前回のプールの後に佐々木から次回は川遊びを約束させられていたのだが、明日は夏期講習が入っている。佐々木に夏期講習のため行けないと伝えると、夏期講習のスケジュールを送ってくれとの返信があった。僕は写真で塾のカレンダーを送った。
 「じゃあ、空いてるこの日なら行くよな?」
 僕は断る理由を失ってしまった。

をわりのはぢまり~ある少年の日常~10

 翌日、僕は学校を休んだ。ベッドに横たわり目を閉じているだけで、教室の床に飛び散った精子がフラッシュバックした。あれは現実に起きたことだったのだろうか。もしかしたら夢を見ていただけなのではないか。そんな思いだけが頭の中で堂々巡りしていた。佐々木達の笑い声も耳鳴りのようにずっと聞こえ続けている。ふと気づくと勃起していた。何故だろう。自分でもよく理由がわからなかった。

 ボッキマンの発射は佐々木に大きな達成感を与えたのか、あれから何度か芸はさせられたが、女子の前で何かをさせられることはなかった。僕は夏休みに逃げることができた。これで僕は「芸人」から離れることができる。僕はひたすら安堵していた。

 プールに入るための道具を持った男子が、自転車に乗りながら楽しそうに話している。
  「結局、あいつオナニーさせなかったね?」
  「佐々木は
「熟成期間が必要」とか、わけわかんない奴だよ。」
  「相当なSだよな。」
  「今じゃケツ出しなんか普通になってるもんな。」
  「夏休みに特訓するっつってたよ。」
  「コワ!」


 夏期講習へ向かう僕にスマホのメッセージを知らせたのは、何か不吉な予感のようなものだった。スマホ画面を見てその後、しばらく立ち尽くしてしまった。
  「明日プール行こうぜ!」
 佐々木からだった。明日はちょうど夏季講習も中休みで予定はなかったのだが、佐々木からの誘いがただの楽しい水遊びだとは思えない。次いで、すぐに写真が送られてきた。ボッキマンの決めポーズの写真だった。僕は逃げられないことを悟った。

をわりのはぢまり~ある少年の日常~09

通称「企画会議」で僕は思い切って聞いてみることにした。
 「光速オナニー、・・・誰が見たのかな?」
 「もう全員見てるんじゃね?学年全員。」
僕は全身の血の気が引くのを感じた。思わずその場にひざまずいた。
 「大丈夫、メッチャ受けてるから。女子も大喜びだぞ。」
 佐々木は悪びれることなく、新しい提案をしてきた。
 「そこで、だ。夏休みに入る前にお披露目しよう。」
 「もう今さら恥ずかしがっても意味ないしな。」
 「早速練習しとこ。」
 「もう、嫌だよ!やりたくないよ!」
 僕は佐々木に懇願した。
 「だからー。今さら遅いって。もしやらないんだったら、おまえの秘密ばらす。」
 「あと、ネットに今までの一発芸全部アップする。」
 「なあ、どうする?」


数分後、僕は全裸になり、あの時と同じように
 「全ムケ星人!ボッキマン!」
 「必殺、光速オナニー!」

と叫んでいた。誰かがスマホでエロ画像を開いて見せている。僕は右手で、チンコを握りしめ、しごき始めた。
 我慢しても涙がこぼれてきた。
 「おい、嬉し泣きか?」
佐々木が傷口に塩を塗りこむように囁く。そんな状況で僕のチンポは勃起せず、小さなままだった。
 「全然勃たねえじゃん。」
 「刺激するか・・・。」
どこからか持ち出してきたのか、書道で使う筆が複数あり、佐々木グループが手分けして僕を筆でいじり始めた。首筋や乳首、背中、チンコ・・・あらゆるところを柔らかな感触が這いずり回った。段々と僕の思考回路が停止し、徐々にチンコが膨らんできた。
 「感じてきたぞ!」
いつも自宅でやっている感覚。右手を動かしながら、僕の中で終わりが近づいてきているのを感じた。そして、早く終わってしまえばいいと思った。
 「勝手にいくなよ!行く時はアレ言えよ!」
もうどうなってもいい。僕は目先の快感に抗うことができないただの変態だ。
 「ボッキマン、発射!3、2、1、ゼローーー!」
左手を上に挙げ、僕は勢いよく射精した。白濁した液が虚空に円を描き、床に飛び散った。
 「ついにいったぞ!」
 「学校でオナニーしちゃったよ。」
 「レジェンドだな。」

佐々木グループは大喜びだった。
 「おい、最後のアレは?」
佐々木に突っつかれて、僕は呼吸も荒いまま、勃起したチンコの先から垂れている汁を拭う間もなく、後ろを向き、ケツを思い切りわり広げ、
 「ありがとうございましたーーー!」
と叫んだ。頭の中で、ドラム缶を叩いたような音がずっと鳴り響いていて、聞こえるはずの佐々木達の嘲笑う声や下卑な野次もしばらくの間、聞こえなかった。

プロフィール

天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
mail:tensiman19@gmail.com
X:@tensiman1919 

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