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をわりのはぢまり~ある少年の日常~21

 「よし、行くぞ!」
 映像部のカメラマンに突かれて、僕は棚の陰から飛び出した。ここは体育館の2階のような場所で梯子を登らないと来られない構造になっている。そして僕とカメラマンの2名が登った後、梯子は外されたのだ。先生でも僕らを止めることはできない。佐々木の作戦は完璧だった。
 全裸に赤マントだけの僕が、体育館2階のキャットウォークのような場所に駆け出すと、再び歓声が聞こえた。拳を振り上げる男子。指をさしている女子もいる。
 「やめろーーー!」
 体育教官が両手をいっぱいに広げて叫んでいるように聞こえる。2階に登ろうとしている先生もいる。しかしその方法はないのだ。
 体育館を半周程走り抜け、事前に佐々木に決められていた位置に到着した。ちょうどスクリーンの右横あたりだ。やや遅れて映像部のカメラマンもやってきた。もちろん、リアルタイムで僕を巨大スクリーンに映すためだ。
 「3年生のみなさん、おめでとうございます!記念にオナニーします!」
 この距離では恐らく僕の声は届いていないだろう。しかし、僕が右手でチンコをしごき始め、それがスクリーンに映されると、僕の行為はすぐに理解された。
 先生達が何とかしようと走り回っている。チェック担当の女の先生は茫然と立ち尽くしていた。僕はできるだけ早く、射精するよう佐々木に命じられていた。
 2年生の全クラスで僕はオナニーショーをして回ったが、1年生の女子などは、もしかしたら初めて男のチンコを見るのかもしれない。ましてやオナニーなど見たことはないだろう。そう思うとむくむくと勃起してきた。
 僕のチンコがドアップで映し出される。
 「キモイーーーーーー!」
 嫌でも悲鳴が耳に入る。左手で乳首をいじると何かスイッチが入ったようになって、勃起はその固さを増した。僕は何百人もの人の前でオナニーをしている。本来は自宅でこっそり行うはずの行為を、白昼堂々皆に見せつけているのだ。
 頭の中で走馬灯のように様々なシーンが蘇る。初めての女子の前でチンコを出した時。ケツの穴を割り広げた時。佐々木達の前で泣きながら射精した時。川で全裸になりピース写真を撮られた時。全裸で勃起しながら公園に飛び出し、告白した時。クラス中の男女の前でカゼひきぞうさんを披露した時。各クラスの珍芸ショーで射精した時。商店街を全裸で走り抜けた時。フォロワーが伸びないので顔出しオナニーをアップさせられた時。
 そして今、全ては終わろうとしている。いや始まろうとしているのかもしれない。をわりのはぢまりだ。

 ぐつぐつと尾てい骨の辺りに快感が煮えたぎっている。もう出そうだ。興奮するたくさんの生徒達、右往左往する先生達。心の中で呟いた。
 「みなさーーん、変態がいくところ見てくださーーーい!」
 そして、声に出して叫んだ。
 「ボッキマン、発射!3、2、1、ゼローーー!」
 尾てい骨から何百万匹もの虫が背骨を光速で螺旋状に這い上がってくるような、今まで経験したことのない感覚だった。びゅるるるるーー、びゅるるるるーーーと音が聞こえてくるように精子が飛び出した。
 「ぎゃーーーー!」
 「うぉーーーー!」

 皆の声が固まりのように飛び掛かってくる。
 大スクリーンに克明に映し出された射精はしばらく止まらなかった。
 「ありがとうございましたーーー!」
 振り返り、ぱっくりと肛門を広げた。大スクリーンに、ケツ穴の皺一本一本まで映し出されているのが横目に見えた。

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天使マン【羞恥小説】

Author:天使マン【羞恥小説】
忘年会やパーティでの裸踊り・チンポ芸など大好きな「天使マン」です。いじめられる男、羞恥系M男小説をたまに書いてます。
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