2017/01/09
をわりのはぢまり~ある少年の日常~13
夏期講習の最終日。本当なら解放感でいっぱいのはずが、僕は囚人のような気分でいた。最後の講義が終わり、僕は近くの公園へと連行された。佐々木は「大事な話しがある」
とスマホを使って彼女を呼び出していた。
僕は公園のトイレで服を全部脱ぐよう言われ、服を全部没収された。告白するまで返さない、そう告げられた。ただの告白ではない、勃起させての告白だ。トイレの個室の中で勃起させようと必死にチンコをいじったが、なかなか勃たない。
「早く勃たせろよ!」
ケツに蹴りを入れられ、僕は目を閉じていつもしているように、彼女のことを思い浮かべた。少しずつ芯が入ってきた。本当に僕は全てを見せてしまうのだろうか。そんなことできる訳がない。でも、もう逃げる方法はない。
意に反して、少しずつ反応してきた。「ついに彼女にこれを見られてしまう!」危機感にも近いような思いが胸に去来した刹那、堰き止めていた何かが崩壊したように、一気に凛凛と勃起した。
「よし!行くぞ!」
佐々木グループに両手を掴まれて、僕はトイレから外に引っ張られた。
「キャー!!」
いつも通りのかわいい彼女が目の前にいる。ここはどこにでもある普通の公園で、周りにはベビーカーをおす母親や、老人が散歩している様子が見えた。僕は全裸になり、しかもチンコを勃起させたままでこの空間に立ち尽くしている。明らかに異常者と思われているだろう。
僕は全裸と勃起させたチンコを見せつけるように、
「ずっと好きでした!僕と付き合ってください!」
と叫んだ。「半勃ちになったらやり直し」というルールが課されたため、僕は勃起状態を維持させるため、チンコをいじりながら、告白した。人生で最悪の告白だった。
「イヤー!!」
彼女が両手で顔を隠した。真っ赤な顔をしている。
「求愛のダンスを踊ります!」
事前に佐々木から指示されていた通り、僕は腰を左右に揺らせて独自の踊りを始めた。勃起したチンコが右に左にぐらんぐらんと揺れて、まるで風に晒される樹木のようだった。
「ムリー!!」
彼女が逃げ出した。佐々木グループが笑いながら、スマホで僕を撮っている。ついに僕はとんでもないことをしてしまった。遠くから老人が怪訝な様子でこちらを見ている。突然、佐々木が
「おつかれちゃん!」
と言って僕のケツを蹴りあげた。
その瞬間、チンコの先から透明な液体がたらーっと溢れ出し、さらなる笑いを誘うのだった。放り投げられた服を着ながら、僕の足には見えない足枷が着けられているように感じた。恐らく、二度とはずせない。
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